ライン

☆馬券道場☆【用語集!!】

ライン

い行

息をいれる

レース中にひと息入れること。スタートからゴールまで一気呵成に走ることはとても無理で、道中競り合う形で走っていると息が入らなくてバテてしまうというケースはよく見かけるし、後方から行く馬でもうまく息が入らないと最後のスパートが利かず、追い込み不発に終わることになる。うまい騎手はこの息の入れ方が上手なものだ。またレース間隔を開けることをひと息入れるというが、使い込んでいて疲れを取るときやリフレッシュを図るときで、故障で休養するときにはいわない。息が入(はい)るという場合はレースや調教の後、息の上がった状態から、通常の呼吸の状態に戻ることで、「息の入りがいい」というように使う。

育成牧場(いくせいぼくじょう)

牧場で生産された馬が競走馬としての基礎的訓練や調教をする牧場。大きな生産牧場では育成のための施設も備えているが、小規模の生産牧場では調教コースなどを持てないため、生産地に育成調教の場を作るようになった。これが育成牧場で、おもにデビューまでの育成を行う。このほかに競走馬の休養、調整を行うための育成牧場もあり、これはトレセン近くに調教施設を持ち、競走馬の仕上げの一端を担っている。入厩頭数が限られているため、馬の入れ替えなどにこういった育成牧場を利用する厩舎も増えている。

1完歩

馬の歩幅のことで、走っているときの1完歩は7~8メートルといわれている。この完歩の大きさとピッチでその馬のスピードが分かるわけだが、調子のいいときほど完歩は大きくなり、1ハロンの歩数で調子の良し悪しを見分けている調教パートナー(騎手など)もいる。

1馬身

馬の体が伸び切った姿勢で鼻端から臀端までの長さをいう。長さは馬格によって異なるが、普通は240~250センチとされている。着差を表す競馬ならではの単位で、通常1馬身差は0.2秒とされている。

逸走(いっそう)

決められた走路から大きく外れて走ること。内コースと外コースに分かれているところで逸走するケースが多いが、決められたコース内でもラチ沿いまで飛んでいくような場合は「逸走した」という。走路外に逸走したあと競走を続けるためには逸走した地点まで引き返さねばならない。また、逸走した馬は一定期間出走を停止され、期間満了後に再審査に合格しないと再び出走することはできない。

行ったきり

逃げ馬がそのまま勝ってしまうことで逃げ切りとほとんど同じ意味。行ったままともいうが、2着馬も逃げた馬について行ったとき、レースそのものについて“行った行った”のレースといい、行ったきりのレースともいう。

一杯(いっぱい)

脚いろを表す言葉で、脚力に余力がなく加速できなくなった状態を「一杯になる」といい、脚力を出し尽くしたことをいう。調教やレースで“一杯に追う”という場合は馬にまったく余力がなくなるほど騎手が手綱をしごき、またはステッキを入れるなどして追うことをいう。また、一杯になった状態を“お釣りがない”などともいう。

一般レース

特別レース以外の競走。「新馬」「未勝利」をはじめ「4歳以上〇〇万円以下」など。平場戦ともいう。斤量の定められた特別競走と違って見習い騎手の減量の恩典のあるレースでもある。

一本かぶり

出走馬のうちで馬券の売り上げが極端に多くなる馬のことを“一本にかぶる”というように、断然人気になった馬のことを指す。また連勝の組み合わせでも強力な馬が2頭いてその組み合わせだけが売れるようなときも“一本かぶり”とか“一本にかぶった”などといっている。

イレ込む

イレる、またはじれるともいわれ、馬が興奮したり、何かに気を使って落ち着きのない状態のこと。こういった馬はレースの始まる前(装鞍所、パドック、返し馬など)にスタミナをなくしやすいし、またゲートのミスや折り合いを欠く原因ともなり、レースで全能力を発揮できないことが多い。パドックでは気合の乗っている馬と見間違えやすく、発汗状態(異常に多いときはイレ込んでいる)を注意深く観察したい。また、イレ込み癖のある馬をイレッポといっている。

イン

インコースの略。通常追い込む場合は前の馬の外側を通るが、内側から交わしていくとき“インを突く”“インをスクう”などというようにコースの内側という意味。また逃げ馬がイン一杯(ラチ沿い)を通ることを距離損がないことから経済コースを走ったという。“インで詰まる”“インから抜ける”などよく使われる競馬用語。

インブリード

近親交配のことで、血統の5代前までに同一の祖先(種牡馬)をもっている配合のこと。サラブレッドを生産する場合、意識的に近親交配を行うケースも間々ある。近親馬であることを表記するとき〇〇(馬名)の3×4などと表し、その数字は世代数を示す。ノーザンダンサーの3×4と記されていれば、3代目と4代目にノーザンダンサーが入っていることだし、5×5×5とあれば、5代目に3回入っていることになる。アウトブリード(異系交配)の項参照。