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☆馬券道場☆【用語集!!】

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こ行

控除率(こうじょりつ)

馬券(勝馬投票券)の売り上げのうち約75%が払戻金として的中者に還元されるが、それを差し引いた25%を控除率と言っている。このうち10%が国庫納付金となり、15%が競走の賞金はじめ中央競馬会の運営費に充てられている。なお、単・複馬券では5%が配当に上乗せされ実質は約20%の控除率となっている。また外国では各国それぞれに異なり、アイルランドの12.5%からノルウエーの40%まであるが、競馬主要国といわれる、イギリス19%弱、フランス17%前後、アメリカ(州によっても違う)16~18%と、日本に比べかなり低くなっている。

降着(こうちゃく)

競走中に他馬の進路を妨害し、いちじるしい不利を与えたとき、その不利を受けた馬の後の着順に下げられること。以前はすべて“失格”となっていたが、外国で行われている降着制度を取り入れたもので徐々に定着してきている。降着させられるほどのインターフェアを犯した場合、騎手は騎乗停止の処分を受けることが多い。

膠着(こうちゃく)

馬が動かなくなった状態で、物見をしたり異常に緊張したときに起こりやすい。馬場に出てから動こうとしない馬や、ゲート内で膠着して出遅れる馬はかなりみられる。

交突(こうとつ)

左右の肢を進めるたびに、一方の蹄鉄で反対側の肢の球節や蹄冠などに接触し、場合によっては負傷を負わせる異常な歩様。このような馬には予防するための蹄鉄をつけたりしている。

興奮剤(こうふんざい)

競走能力を一時的に高める薬品のこと。競馬の公正を確保する上で興奮剤の使用は厳しく取り締まられており、施行規定で定められた薬品の使用が禁止され、競走の10日前から投与できない。また、入着した馬およびレースに疑いのあった馬についてはレース後、採尿され理化学検査を受け、興奮剤や鎮静剤の禁止薬物が検出されると失格となる。

交流競走(こうりゅうきょうそう)

公営と中央の交流のための競走で、昭和48年競馬法50周年を記念して「地方競馬招待競走」が秋の東京で行われたのが最初。翌年大井で「中央競馬招待競走」が行われ、当初は1年おきに中央、地方で招待競走として行っていた。昭和61年にはオールカマーと帝王賞という既存の重賞競走が交流競走としてリニューアルされ、年々交流は活発になり、平成7年からは日本の競馬は大きく変わった。中央のGI競走に地方競馬の代表が出走できるステップレースが設定され、全国各地の地方馬にもGI挑戦の門戸が開かれた。これまでの部分開放から全面開放となったわけで、中央、地方のチャンピオンシップは一つに統合されたのである。

国際交流(こくさいこうりゅう)

欧米先進国をはじめオーストラリアなど各国と馬、騎手の交流が行われている。日本からは1958~59年にハクチカラが初めてアメリカ西海岸に遠征、滞在競馬で優勝している。近年は数多くの馬が欧米はじめ香港などの大レースにも参戦するようになっている。また、1981年からはジャパンカップを主催し、世界各国から注目されるレースにまで発展し、日本の競馬のグレードアップにつながっている。

午後乗り(ごごのり)

通常調教(攻め馬)は早朝(時間は季節によって異なる)行われるものだが、馬場の凍結や、積雪などで朝の調教ができないとき、朝飼い葉をつけて午後から馬場入りして調教することをいう。気温が上がってから乗るので太目の馬などには汗がとりやすく、都合のいいこともある。

腰(こし)ふら

腰麻痺(指状糸状虫の幼虫が脳脊髄に寄生することによって起こる病気)の通称だが、他の病気からも起こるもので、突発的に腰痿、高度の跛行、後躯麻痺、起立不能などの運動障害が発生する腰の病気一般をいう。

コズミ

攻め馬のやり過ぎや疲労の蓄積などによって、馬の運動に関係する肩、腹、腰、背、四肢の筋肉、靱帯、腱などに痛みとなってでる軽い筋炎の俗称。外見ギクシャクしたぎこちない歩様で、のびのびした感じがなくなる。パドック解説などでよく耳にする言葉であるが、競走馬は調教によってその馬の限界に近い状態までトレーニングされるため、ちょっとしたオーバーワークがこの“コズミ”の状態をつくることがある。ただ、コズんでいても走る馬はいるので、本当に疲れが出てコズミが出ているのかどうか、ローテーションや、中間の攻め馬時計など参考にして考えたい。また、コズんでいる馬でもレース前の返し馬でほぐれる馬も多いので、その辺は十分観察する必要があろう。

骨量(こつりょう)

骨格がしっかりして各部所の骨が太く大きいことを「骨量がある」とか「骨量に富んでいる」と言っている。若駒のときに脚の骨が太く、関節の大きい馬は成長して骨量豊かな馬になることが多いといわれている。

固定障害(こていしょうがい)

競馬場の障害コースに作られている障害のことで、土塁障害、生籬(いけがき)障害、竹柵障害、水濠障害が主なものだが、空堀と言われる干壕障害や京都だけにある飛び上がり飛び降り台なども固定障害のひとつ。また、中山の谷や福島のバンケットなど“坂路”と呼ばれているものも障害と見なされている。

古馬(こば)

2歳馬の出走する夏季から年末までは3歳以上の馬を古馬といい、年頭から春競馬の終わりまでは4歳以上の馬をいう。2歳馬、3歳馬(春季)は独立した番組でレースを行うが、古馬になると年齢に関係なく賞金の割合によって条件が定められ一緒に戦うこととなる。

5F

5ハロンのこと。普通5Fというのはゴールから逆算して1000メートル地点のことで、1F、3F、4F(半マイル)という場合も同じである。「5ハ」と言うこともあり、レースの前半1000メートルのことを“テンの5ハ”という。また攻め馬で“5F待ち”という言葉がよく使われるが、弱い馬が先行して5F標あたりから併せ馬の形になることをいう。

ころがし

馬券の買い方のひとつ。あるレースが的中したらその配当金を次に買うレースにそっくり買い、さらに的中したら次のレースというように一気に大儲けしようという買い方である。雪だるま式に増えることから“雪だるま(買い)”とか、単に“だるま(買い)”と言うこともある。

仔分け(こわけ)

繁殖牝馬を持っている馬主が、その仔馬を生産者との共有物として売却代金を一定の歩合で分け合うこと。馬主自身がその仔馬を競走馬とすることが多く、その場合は評価額の一定歩合を生産者に支払うことになる。

ゴーグル

騎手がレースで着用するメガネで風雨・砂・泥などを防ぐもの。雨の日や不良馬場で砂や泥が多い日は土砂がついて1枚では役に立たず、何枚か重ねて着用し、レース中に次々と外しながら乗っている騎手もいる。