ライン

☆馬券道場☆【用語集!!】

ライン

ま行

マイラー

スプリンター(短距離馬)、ステイヤー(長距離馬)に対して中距離馬(1600メートルから2000メートルぐらいを得意としている馬)をマイラーといっている。日本の競馬は馬の成長に伴い徐々に距離が延びていく競走形態のため、マイラータイプの血筋を引く馬の活躍が目立っている。

前検量(まえけんりょう)

出走馬が負担する重量を競走の前に計量することをいう。騎手は競走の発走時刻前70分から50分までの間に検量を受けることになっている。体重や装具を調整しても所定の負担重量で騎乗できないときは、前検量の際検量委員に申し出て、かつ、裁決委員がやむを得ない事由があると認めたときは2キロを超えない範囲で重量を超過(超過重量)して騎乗することができる。

巻腹(まきばら)

「腹が巻き上がる」というのと同じで、腹部の内容が乏しく、巻き上がった感じに見える腹構えをいう。使い込まれての過労が原因で巻腹になることもあり、パドックで馬体を見るときのチェックポイントでもある。

股綱(まづな)

頭を上げる馬を低姿勢に導くために使用する補助具。形はいろいろあるが、普通は別の革紐を手綱から取って鞍に直結し、頭が上がれば突っ張るようにできている。レースに使用するときは負担重量に加算されるものである。

抹消(まっしょう)

中央競馬に登録することによって中央競馬に出走ができるが、登録を抹消すると出走ができなくなる。通常馬主からの抹消申請があったとき抹消されるが、登録馬が次のようなことに該当したときも登録を抹消される。
(1) 馬が死亡したとき
(2) 地方競馬の馬登録を受けたとき
(3) 馬主以外の者が所有するにいたった日から60日を経過したのに、その者が馬主登録を受けなかったとき
(4) 馬体を変装して出走させようとし、または出走させたとき
(5) 所有権移転届の届出を怠り、また虚偽の事実を届け出たとき
(6) 繁殖用、使役用、乗用、農耕用その他、競走以外の用途に用いられたとき

マッチレース

競馬の起源といわれる競走方法で2頭の馬がその雌雄を決するために一定の距離で争うもの。英国では16世紀ごろから貴族が自分の持ち馬に賭け、盛んにマッチレースを行ったといわれている。現在日本の競馬では登録制をとっており一対一の競走はないが、多頭数出走していても2頭だけが図抜けて強いときには「このレースはマッチレースだ」などと使われる。

み行

未出走(みしゅっそう)

まだ出走したことのないことを未出走といっている。2歳から3歳の春までは競走番組で新馬戦という番組が組まれているため、まだ走っていない馬を未出走馬と呼ばず新馬といっている。

未勝利(みしょうり)

出走して1着になったことのないことを未勝利という。未勝利戦には未出走の馬も出走できるが、未出走の馬は新馬戦に出走することが多い。また、未勝利戦は中央の4場所では3歳の秋口で終わる。

見せムチ

ムチは本来馬を叩くために持たれ、使われるものだが、馬によっては叩くと却って頭を上げたり、反抗したりすることもある。こうしたムチで叩かれることを嫌う馬にはムチを見せることによって走る気を起こさせる。これを見せムチといい、日本でも数多くの騎手がこの見せムチを駆使してレースを運んでいる。

道悪(みちわる)

馬場状態を表す言葉で、“重”や“不良”のことを総称して「道悪」といっているが、湿っているというよりぬかるんでいる馬場のときに道悪が使われているようだ。

身っ食い(みっくい)

馬が自分の体を噛む癖のこと。退屈やストレスが原因といわれているが、馬体に傷が残るほど激しく噛む馬もいる。

見習い騎手(みならいきしゅ)

免許の通算取得期間が3年未満であって、勝利度数(初めて騎乗した日以降当該競走の出馬投票日前日までに、中央競馬の競走及び理事長が別に指定する競走に騎乗して得た1着の回数)が100回以下の騎手を「見習騎手」という。減量騎手ともいわれているが、騎手免許を取ったばかりの若い騎手は、ベテラン騎手に比べると技術的にも未熟のため同一条件で競走した場合どうしても不利になる。そこでこういう騎手に騎乗の機会を多く与え育成を図るために、見習い騎手には減量制度が取られている。見習い騎手が特別競走またはハンデキャップ競走以外の平地、障害競走に騎乗するときは、勝利度数が30回以下は3キロ減、31回以上50回以下は2キロ減、51回以上100回以下は1キロ減の負担重量で競馬ができるというものである。出走馬名表には3キロ減が▲、2キロ減が△、1キロ減は☆で表示される。

耳捻(みみねじ)

馬に軽い手術を施したり、ゲートに入るのを嫌ったりするときに用いる器具。短い棒の先端に丈夫な鋼で15センチくらいの直径の輪を作ったもの(耳捻棒)で、耳を入れて捻り、馬の気をそらせ、あるいは刺激を与えて馬をおとなしくさせる。これを使うと一見痛そうだが、実際は抑制神経が働き、精神状態を落ち着かせる効果がある。