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☆馬券道場☆【用語集!!】

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せ行

生産牧場(せいさんぼくじょう)

競走馬を生産、育成して、その馬を売却することを目的にしている牧場。単に牧場ということの方が多いが、育成だけを行っている「育成牧場」と区別するために生産牧場といっている。繁殖用の牝馬を所有し、種牡馬の選定、交配に始まり、生まれた馬をトレーニングセンターや競馬場の厩舎に入れる時、または育成牧場に送るまでの馴致や育成を行っている。

せったる

凹背のこと。背中の線がたるんでいることで、前後躯のバランスが悪い馬が多い。軽度のものは競走能力に影響ないといわれているが、斤量が重くなると負担が大きくなるともいわれている。

攻め馬(せめうま)

一般に言われている調教のこと。調教といっても他の動物の場合と違って馴らすこと以外に走る能力を引き出すこと、走る能力を出し切れる状態(馬体を仕上げる)に持っていくことなどを含んでいる。その目的のために連日馬場に入って走る練習を繰り返しているが、これを攻め馬または追い運動といっている。出走するための最終段階の調整における攻め馬を「追い切り」といって、通常の攻め馬と区別することが多い。

せり

競売のこと。「市場取引」または「せり取引」といわれるように公開の市場で売買される。生産者が“お台”(希望価格)をつけ、購買者がせり上げていく価格の決め方で、他人にもその馬の値段が分かるようになっている。現在は当歳、1歳、2歳、繁殖馬セールなど市場取引も多様化してきている。

競る(せる)

競り合うともいうが2頭以上の馬が並んでお互いに前へ前へと一歩でも先に行こうと争いながら進む状態をいう。逃げ争いという形が一番多く目につくが、好位を取り合って競ることもある。レース中に競り合うと余分な力を使うことにもなり、末脚を失くすことも多いようだ。

背割れ(せわれ)

競走馬は馬体を絞り、スマートな形に仕上げて行くわけだが、まだ絞り切れないで背中に無駄肉がついている状態をいう。「まだ背割れしているので……」などと仕上がり途上の馬に使われる。

先行(せんこう)

読んで字のごとしで先に行くことだが、競馬で「先行」といえば逃げるということだけを指すのではなく、前から3番手ぐらいまでに行ける(頭数によっても異なるが逃げ馬について行ける)ことを指す。先行できる馬を“先行力のある馬”といい、逃げ馬について行く集団を“先行グループ”という。

前日追い(ぜんじつおい)

競走日の2~4日前ぐらいに追い切られた馬が、競走日の前日に最終の調整を目的に軽く(場合によっては強めに)追うこと。本紙はこの動きを重視し“直前変り身診断”として掲載。レース検討の一助としている。

疝痛(せんつう)

疝痛とは馬の腹痛のことで、急性胃拡張(過食疝)、急性腸カタル、風気疝(ガス腹)、便秘疝、腸捻転などの総称をいう。馬の腹部臓器は疝痛を起こしやすい構造となっており、馬の内科的疾病として昔から最も代表的なものとされており、しかも発生頻度が高く致死率も高いので恐ろしい病気のひとつである。

セン馬

去勢された牡馬のこと。去勢の効果、目的としては、気の悪さの解消のほか、中年太りの解消・予防、筋肉を柔らかくする、完歩(ストライド)が伸びるなど、多目的で去勢が行われる。また、セン馬は朝日杯FS、皐月賞、NHKマイルC、ダービー、菊花賞には出走できない。

喘鳴症(ぜんめいしょう)

普通「ノド鳴り」と言われているもので、喉頭部を支配する神経が麻痺し、そのため喉頭口が狭くなり呼吸のたびに「ひゅうひゅう」または「ぜいぜい」といった狭窄音を発する病気である。競走馬は全力疾走の時、多量の空気を呼吸するため、この病気があると呼吸困難を起こすこともあり、競走能力に影響することが多い。

旋毛(せんもう)

馬の「つむじ」のこと。馬の被毛は直立して生えないで、皮膚面に対し傾斜して生えるため、体表面に毛流ができる。その起始部や終止部が渦巻き状になっており、これを旋毛という。この旋毛はできる部位によって呼び名も異なり、19種に細分されている。よく耳にするところでは珠目(しゅもく・額、鼻梁など顔)、吭搦(ふえがらみ・頸の下部)、髪中(かみなか・たてがみの生えぎわ)、双門(そうもん・胸前両側上部)、初地(しょち・前膊および管)、沙流上(さるのぼり・脛(すね)および後管)などがある。