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☆馬券道場☆【用語集!!】

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た行

待機馬(たいきば)

ある期間レースを開けて出走する馬のことで、夏季に中央場所が休みとなり、ローカル(福島、新潟、中京、小倉、函館、札幌)で競馬が行われるが、そのローカル戦に出張せず、秋競馬を待つ場合に当てはまる。また、冬季の中央場所ではダート戦が中心に行われており、芝のレースが多くなる春まで待つ馬もあり、この場合も待機馬といっていいだろう。

体高(たいこう)

管囲、胸囲とともに馬の大きさを測るひとつの基準となるもの。馬の背の高さのことで、厳密には、き甲の頂点と地表との垂直距離である。

対抗馬(たいこうば)

レースにおいて一番力があり中心と見られる本命馬(◎)に対抗できる馬。あるいはそのレースで2番目に強いと思われる馬を対抗馬といい、予想紙では○印で示されている。

滞在競馬(たいざいけいば)

競走当日に輸送してレースに臨むこと(輸送競馬)が多くなっているが、あらかじめ当該競馬場に入厩してレースに臨むことを滞在競馬という。追い日(通常水・木曜日)に競馬場にいる馬に当てはまる言葉で、美浦あるいは栗東のトレセンで調整し、前日に入厩(距離的に当日の輸送が不可能な競馬場での競馬)することが増えているが、この場合は滞在競馬とは言わず、“前日入厩”とか“直前入厩”と言っている。

帯同馬(たいどうば)

遠征馬(重賞レースや目標にしているレースに関西馬なら関東に、関東馬なら関西に行く)と一緒についていく馬のこと。厩舎関係者の都合で連れていく場合もあるが、ある程度勝負になる馬を連れていくことが多く、帯同馬の状態には十分注意したい。

タイムオーバー

一般にいわれるタイムオーバーは、一般事項II-10に定められているもので、平地競走(重賞など番組で特に定めた競走を除く)に出走した馬が、当該競走の第1着馬の競走に要した時間(勝ちタイム)より、以下に示した規定の時間を超えて決勝点に到達したとき、当該競走の施行日の翌日から起算して1カ月間平地競走に出走できない(未出走馬および未勝利馬はタイムオーバー1回目は1カ月間、2回目は2カ月間、3回目以上は3カ月間出走できない)。ただし、裁決委員がやむを得ないと認めたときはこの限りでない。

ダク

速歩のことで、コースでの攻め馬の場合、キャンターに入る前に予備運動として1周くらいダクで回ることが多い。以前行われていた繋駕速歩馬のことを“ダク馬”と言っていた。

叩く(たたく)

競馬用語としての叩くにはふたつの意味があって、ひとつは騎手が鞭(ステッキ)で馬を叩くことで、レース中に気合を入れたり、力を出し切るための補助動作として行う行為で、「叩いても動かなかった」などと使う。また、「ステッキを入れる」というのも同じ意味である。もうひとつはレースに使うことを表し、「休み明けを叩いて馬体が絞れた」「叩きながら良くなった」というのがこれで、「ひと叩きして…」などよく使われるが、目標の前のレースとか、レース間隔が開いた時に使う言葉である。

種馬(たねうま)

種牡馬のこと。厳密にいえば種牝馬も種馬といっていいはずだが、競馬の社会では産駒に牡馬の影響力が強く出るためか、種馬といえば種牡馬だけを指す。種牝馬のことは“繁殖牝馬”とか“肌馬(はだうま)”といっている。また、種牡馬を繁殖牝馬に交配させることを“種付け(たねつけ)”という。

タメる

力を温存して抑えるという意味で使われる。「タメ逃げ」といえばペースを上げずに後続馬との距離を考えながら自分のペースを作って逃げることで、スパートの瞬間まで力を蓄えるということである。追い込みの場合でも「道中脚をタメて…」などよく使われ、追い出すまで力を温存するということで意味は同じ。

単穴(たんあな)

予想評価のひとつで▲印で表されるもの。単勝の穴馬という意味なので、本来は勝つ力を持っているが、条件(ペース、展開)が嵌まらないと惨敗もある、といった馬につけられるべき印である。しかし、実際には本命馬、対抗馬に次ぐ3番手の馬という感覚でつけられることが多く、▲印と単穴という意味が一致しないこともあり、上位を争う1頭と見る方がいいだろう。

単騎(たんき)

「単騎で行けたので…」などと使われるように、他馬に並ばれたり、競り込まれたりせずに1頭でレースが運べること。逃げ馬によく使われる言葉だが、“単騎追走”などと使われることもあるように、1頭で行ける場合は逃げ馬に限らず単騎といっている。

単勝式(たんしょうしき)

一般に“単勝”といっているが、1着馬を当てる馬券(勝馬投票券)のこと。大昔は馬券といえば単勝と複勝だけだったが、連勝式ができてからは配当面で魅力がなく、売り上げも極端に少ない時代があった。

単走(たんそう)

1頭で走ること。調教で2頭以上が並んで走ることを併せ馬(あわせうま)とか併走(へいそう)というが、気性の素直な馬など併せ馬をすると走り過ぎてオーバーワークとなってしまう。そのため1頭(単走)で追い切り、仕上げていく馬も多い。また、現在は1頭での競馬はないが、昔は登録馬が1頭のときは単走したこともあった。

ダークホース

人気のない馬のことだが、本来は能力のよく分からない馬という意味から出ている。人気馬を負かす可能性のある馬のことで、穴馬とほとんど同じ意味合いで使われている。一般社会でも不気味な実力を持つ相手という意味で使われる。

ダートコース

芝コースを主体に行われていた日本の競馬だが、その芝コースを保護するために造られたコースで、表面は砂である。アメリカのダートコースの構造を参考資料として造られたもので、昭和36年(1961年)2回東京戦からダートコースの競馬が行われるようになった。その後、順次各競馬場にダートコースが造られ、中央場所の中山、京都、阪神はもちろんのこと、砂コースだった札幌もダートコースに変わり、他のローカル競馬場の全てにも造られている。従来の砂コースとの違いはそのクッションの良さにあり、砂の敷き方(砂の種類、厚さ、粒子の大きさ)が異なっている。また、ダートコースで好成績を上げる馬を“ダート馬”というが、スピードよりパワーの勝った馬で、馬格や血統に負うところが大きいようだ。

ダービー

1780年イギリスの第12代ダービー卿がはじめた競走で、3歳牡、牝による混合レースである。日本ダービーもこれにならって作られたもので、昭和7年(1932年)に第1回が行われた。日本ダービーの正式名称は『東京優駿競走』という。地方競馬も各地区でダービーというレースは行われ、中でも南関東の「東京ダービー」は有名だ。また、競馬以外でも「〇〇ダービー」と第一人者を選ぶときに広く使われるようになっている。